不妊治療記 in マニラ | 2023

フィリピン・マニラでの不妊治療の記録を夫婦で綴ります。

【マニラで不妊治療⑩】はじめてのIVF(体外授精) その1

こんにちは、さくらです。

 

さて、これまでKatoにて2回に渡り、IUI(人工授精)を行いましたが、残念ながら妊娠には至りませんでした。

 

前回は前々から計画していた旅行と被ったため、1サイクルお休みしました。ドクターから、今回のサイクルでは、3回目のIUIを行うか、Natural Cycle IVFに進む方法もあると言われています。もともと、IUIは3回行うことを勧められていて、私たちも当初はそのつもりでした。ただ、夫婦とも状態に異常が無いにも関わらずIUIで成功せず、このままIUIを継続しても、お金・時間・労力を使うだけでは?という気持ちが出てきました。それであれば、早い段階でNatural Cycle IVFに進んだ方が確率を高められると思った次第です。

 

生理が来たので、Natural IVFに進みたい旨と、メールベースでいくつか確認事項を質問をしたのですが、対面で問診と検査が必要とのことで、急に電話で呼び出され、当日通院しました。

 

急な予約だったにも関わらず、11時30分~15時までと、かなり長時間かかりました。

 

ドクターの問診→看護師の説明→ドクターの問診→血液検査(ホルモン)→ウルトラサウンド→ドクターの問診→看護師の説明→会計

 

最初のドクターとの話し合いで、Natural Cycle IVFに進みたい旨を伝えました。そこで、詳しい料金や支払条件などについて説明を受けました。看護師の説明の際に、成功確率について尋ねたところ、ドクターに確認が必要とのことで、また、ドクターとの問診に戻されました。(これで行ったり来たりして時間がかかったと思いますが、話をしっかり聞けて良かったです。)

 

ドクターはやはりデータなどをたくさんお持ちで、こちらの疑問に丁寧に答えてくれました。Natural CycleのIVFは、全体で40~50%の成功率で、30~34歳の成功率は77%くらいとのこと。(この年代のサンプル数が少ないので、7人/9人の成功とのこと)


このIVFですが、成功報酬型になっていて、妊娠判定が陽性の場合に、15万ペソをお支払いすることになります。その陽性判定についても、何をもって妊娠と判断するのか詳しく聞きました。まずこれまで、IUIで行ったように、血液検査で陽性が出た後、ホルモン値が1000を超えて、ウルトラサウンドで胎嚢(子宮の中で赤ちゃんを包む袋)が確認できたら、正式に妊娠成功扱いになるとのこと。(まだ心拍は確認できていない状態です)。その後流産してしまっても、返金などはありません。

 

上記の、成功確率は、あくまでKatoのIVF成功の確率で、どのくらいの方が実際に無事出産されたかは分からないとのことでした。(その後は産院に移ってしまうので)

 

本日のお会計です。

 

Follicle Stimulating Hormone P1,602 (血液検査)
E2 Estradiole P1,602 (血液検査)
P3 Progesterone P1,602 (血液検査)
LH Luteinizing Hormone P1,602 (血液検査)
Bscope P955 (ウルトラサウンド)
Letrozole P420 (薬代)
Follow-up visit P986 (診察料)

合計 P8,769

 

とりあえず疑問も解消できたので、このサイクルでNatural Cycle IVFを頑張ってみます!

 

【マニラで不妊治療⑨】2回目のIUI(人工授精)

こんにちは、さくらです。

 

前回のサイクル(生理周期)で、はじめてのIUIを行いましたが、残念ながら妊娠には至りませんでした。

 

気を取り直して、このサイクルで2回目のIUIに挑戦しました。今回も流れは同じです。各通院時のことは前回細かくまとめたので、もしよければ過去の記事をご覧ください。

 

【D-0】

生理が来たら、病院にチャットで連絡。次回の予約を取ります。

 

【D-10】

・通院し、ウルトラサウンドで卵子の大きさをチェック。大きさが十分ということで、2日後にIUI実施が決定。

・自己注射の実施。(自分でやるのは早々に諦めました…今回もやまとにやってもらいました)

・コロナ抗体検査の実施。

※前回からの変更点として、緊急事態宣言が解除されたおかげか、PCR検査必須だったのが、抗体検査でOKになりました。検査代が低く抑えられたのでありがたかったです。この検査は、またSingapore Diagnosticsで行いました。

 

この日かかった費用は下記の通りです。

Bscope(Ultrasound)  P955 (ウルトラサウンド)
HuCoG P1,680 (自己注射用の注射器、薬剤)
FollowupVisit P986 (診察料)

Antigen test P1,200(P600 x 2人分) (コロナ抗体検査)

合計 P4,821

 

【D-12】

・IUI実施。

・やまとは8:30、さくらは11:00に予約で病院へ。
・私の血圧の値が低く出てしまい、時間をあけながら4回も測定してようやく進めることに。血圧を測るだけで1時間くらい無駄な時間がかかってしまいました…。
・混んでいたのか忘れられていたのか、13時頃にやっとExamination Room呼び出されました。今回は、初めて見る女性の先生でした。いつもよりウルトラサウンドが痛い…。座る位置や角度を調整してなんとか進められました。この後IUIをするために、ジェルが使えないからいつもより痛いのかもと言われました。2回目だから慣れるということもなく、今回も怖かったです…。力を入れないように、リラックスしてと言われながらなんとか頑張って耐えました。痛くて泣いているわけじゃないのですが、怖いのと精神的につらいので涙が出てきます。1人なので心細いですし…。もし、お時間の許すようであれば、旦那さんにも一緒に病院に来てもらった方がいいと思います。部屋の外にいて、終わったら待っていてくれるだけで安心感が違うと思います。

・IUI終了後は、15分ぐらいそのまま待機→注意事項などの説明を受けて、お会計です。
・生野菜について、サラダストップのサラダとかもダメ?と聞いてみたのですが、やめた方がいいと言われました。(フィリピンでの貴重な栄養源だったので残念…)
・次回の予約ですが、ぴったり14日後に行けなくても、薬の量を日数分調整してもらえるそうです。仕事の都合上、火曜を避けたいので、少し日程をずらして次回予約をお願いしました。
・結局、家に帰れたのは2時半頃になってしまい、長い1日になりました。

 

この日のお会計は下記の通りです。

IUI P13,552
Duphaston 10mg P4,005 (薬代)
FollowupVisit P986 (診察料)

合計 P18,543

 

【IUIから15日後】

・7:30に採血のため、来院しました。今回も平日のため、1人で結果を聞きます。(採血が苦手すぎて、毎回瀕死状態ですが、看護師さんが優しく励ましてくれます…)

・検査結果は40分後に分かるとの事でしたが、コンサルテーションに呼び出されたのは、9時頃でした。

 

今回のお会計は下記の通りです。

HCG Rapid P250 (血液検査)
FollowupVisit P986 (診察料)

合計 P1,236

 

 

さて、肝心な結果ですが、残念ながら今回も【NEGATIVE(陰性)】でした。

 

やまとも私も健康状態は良好で、妊娠しなかったことに原因や理由はないとドクターから言われました。

 

時間もお金も、肉体的にも精神的にも身を削りながら治療に取り組んでいるので、またダメだったと思うと、正直ショックですし、このままできないんじゃないかと不安と焦りが生まれてきて、やはり涙が出てきます。特にお互いに原因はないということで、確率の問題というか、やはり妊娠って奇跡なんだろうなと思います。

 

次回の治療について、ドクターから、当初の計画通りIUIの3回目をやってもいいし、Natural IVFに進んでもよいと提案いただきました。今決めなくてよいので、旦那さんと相談してねと言われました。次回は旅行でできないので、どちらにせよ次のサイクルはお休みして、その次で治療継続の意向を伝えました。

 

ドクターによる診察は簡単に終了し、Treatment Roomで看護師さんからNatural IVFを行う場合の料金など、詳細の説明を受けました。

 

少し時間が空くので、自分たちでも調べながら、どちらを選択するか決めたいと思います。

【マニラで不妊治療⑧】はじめてのIUI(人工授精)その4

こんにちは、さくらです。

 

さて、IUIから14日後、結果の確認をするために、来院しました。

 

結果確認の血液検査は、7:30~のようです。まだドクターは始業していませんが、看護師さんが血液検査をして、検査結果が出るのに40分ほどかかるそうです。8時以降(か9時?)、ドクターが来てからコンサルテーションなどはスタートするのかなと勝手に思いました。(効率的にシステマチックに進むようにできていると思います。)

 

ただ、なかなか順番が回ってこず…9時の出社時間になりそうだったので(しかも今日は朝一で大事な会議がある日)、受付で用事があるので離席して10時半に戻ってくることを伝えました。朝の会議を終えて、病院に戻り、ドクターから結果を聞きました。

 

検査結果は、【NEGATIVE(陰性)】でした。

 

あまり期待はしていなかったですが、それでもがっかりです。ドクターからは、次のサイクルでまたIUIをおこなうことをすすめられて、元々やまととも3回はやってみようと決めていたので同意しました。

 

本日のお会計です。

HCG Rapid P250 (妊娠結果を確認する血液検査)
TSH P868 (以前、数値が良くなかったので再検査)
Letrozole 2.5mg P420 (お薬)
FollowupVisit P986 (診察料)

合計 P2,524

 

次回、生理が来たら、また予約日時を調整することになりました。

【マニラで不妊治療⑦】はじめてのIUI(人工授精)その3

こんにちは、さくらです。

 

今回は、IUI(人工授精)についてです。

D-2 検査

D-10 検査+自己注射+薬服用

D-12 人工授精本番 ←今回

このような流れで進んできました。

 

今日は、やまとが8:30に精子の採取で予約、私が11:00に予約で時差がありました。平日でお互いに仕事があるので、病院にはバラバラに行って、顔も合わせず人工授精をおこないました。(それでも子どもができるかもしれないってすごいですね笑)

 

待ち時間が1時間半くらいあって、施術自体は30分もかからないくらいで終わりました。いつもウルトラサウンドを行なうExamination Roomで行います。

 

まずはウルトラサウンドで子宮の状態を確認して、人工授精をおこないました。それ自体は5~10分程度の出来事だったと思います。今回は、初回のオンライン診察でお会いしたドクターが担当で、初めてリアルでお会いすることができました。

 

始まる前に、精子の入ったボトルを見せられて、名前の確認をしました(これ間違えられたら大事故ですよね)。

 

度々、「次にウェットコットンを挟むよ」、「次はドライコットンだよ」と声掛けをして教えてくれました。「We're done」と言われたので終わったのかと思ったら、準備が終わっただけでそこから注入開始でした…。違和感は感じますが、通水検査ほどつらくはなかったです。カテーテルを抜いていく瞬間は抜かれていくのが分かって気持ち悪かったです。

 

終始、緊張と恐怖で身体に力が入り、深呼吸してリラックスして、脚の力を抜くように言われました。

 

人工授精後に、そのまま再度ウルトラサウンドをして、精子が体内で動いている様子を見せてくれました。(帰りにBefore/Afterの写真も渡されました。)

 

ウルトラサウンドが終わると、そのままの状態で10分ほど待つように指示されました。その間、看護師さんが人工授精後の注意点を説明しにやってきました。(精神的にも精いっぱいで、メモも取れない状態なのにバーっと説明されるのはしんどかったです…)次回の予約もその場で決まり、今回はTreatment Roomに行く必要なく、そのまま出たらすぐにCasherに呼ばれて家に帰ることができました。

 

覚えている範囲で、説明された注意事項を書き出してみます。

 

[Do] 

・昼食後から薬の服用 毎食後、1日3回
・人工授精当日、翌日、翌々日までできれば追加で性行為をして可能性をあげる
・普段通りの生活を(ベッドで安静にする必要はない)
・旅行もOK、飛行機もOK

[Don't]

・重いものをもつ、リフティングなどもNG
・でこぼこのロードトリップも避ける
・階段は最低限に
・ナマ物は食べない(サラダも人が作ったものは食べない方がいい。ちゃんと洗ってるかなど不明のため。)
・コーヒーは適量なら良いができるだけ避ける

 

14日後に再度来院し、血液検査で妊娠の確認を行うとのことでした。

 

本日のお会計です

Duphaston(薬) P3,738
IUI P13,552
Follow-up visit P986

合計 P18,276

 

とりあえず、無事に人工授精に耐えた自分を褒めてあげて、期待しすぎず結果を待ってみたいと思います。

【マニラで不妊治療⑥】はじめてのIUI(人工授精)その2

こんにちは、さくらです。

 

今回は、初めてのIUI(人工授精)に向けて、Day-10(生理10日目)の事前検査のために通院しました。

 

8:30の予約で、所要時間2時間程度でした。

おおまかな流れとして、超音波検査→医師による診察→看護師からの詳細説明、という感じです。

 

ウルトラサウンド(超音波検査)は、今も怖いし、違和感もありますが、初めて横のモニターを見れるくらいに慣れてきました(今までは、先生が何か説明してくれてもモニターを見る余裕がなくて目をつぶってました笑)。

 

先生とのコンサルテーションで、卵の大きさが18以上になるとIUIができるが、すでに20あるとのことで、大きさが十分なので2日後にIUIをすることになりました。コロナ対策として、その日に夫婦ともにPCR検査を受けて、翌日(IUIの前日)までに陰性結果をメールで提出するように指示されました。これがないとIUIはできないという病院のルールだそうです。

 

当日まで激しい運動を避けて、プールやお風呂など、水に浸からないように指示されました。


そして、最後に看護師さんからは、自己注射の説明を受けました…!!クリニック内のパソコンコーナー(動画資料を閲覧するためのパソコンが2台設置されています)に行って、動画を再生しながら自分のスマホでも録画するように言われました。

ただ、その動画は注射のやり方は同じだけど、違う薬の動画なので、動画では2本の瓶を混ぜてるけど、今回は1本でやるよ、というややこしい設定…。初めてのことで不安な状態なんだから、「このまま真似すれば大丈夫」っていう状態の動画を用意してほしかった…(笑)


とりあえず、動画をコピーしたものの…自分でできる気がしません。注射は厳密に時間が決まっていて、本日の20時に打つ必要があります。

その他、IUIまでの3日間、毎食後に飲むように薬を処方されました。

 

注射器が冷蔵保存とのことで、一旦帰宅して、冷蔵庫に入れてから、近所でPCR検査を受けるために、Singapore Diagnosticsというクリニックに行きました。やまとが以前、事前の精子検査で利用したクリニックですね。(その時のブログはこちらから)

結果はすぐにメールで受け取ることができ、クリニックへ転送しました。

 

本日のお会計です。

Bscope P955
Follow-up P986
注射器 HuCoG P1,680
KATOでの 小計 P3,621

 

飲み薬 Progynova

 

PCR検査(P2,100×2人分) P4,200 

 

 

~~~そして、20時~~~

 

さて、初めての自己注射ですが…やはり、無理でした。。。

このブログを読んでくださっている方は、採血でどれだけ私が大げさに苦しんでいるかご存知の通り、とにかく注射が大の苦手です…。

 

こんな時に頼りになるのがやまとです。結果的に、全部やってもらいました笑

 

とにかく不安でたまらなくて、薬を調合する時点から「これで本当に合ってるの?」「注射器に空気が入ったらどうするの?!」とわめき散らしながら、いざ着座した状態で注射をしてもらおうといましたが、怖すぎて泣き出してパニックに。そのまま刺すのが無理で、ソファに横になり、クッションで顔を抑えながら、注射針が見えない状態にして、再チャレンジ。プスっと刺してもらい、無事に終わりました…。

 

私のパニック状態にかなりイライラしているのを感じましたが、ぐっとこらえて、注射を打ってくれたやまとに感謝です。本当にありがとう。

 

注射され終わって、そのままぐったりソファに横たわっていると、「なんでもう産んだ気になってるの!」と喝が…笑 自己注射(自分で打ってないから、自己注射ではない)という大仕事を終えて、終わった気になりましたが、まだまだ道半ば。一歩ずつ乗り越えて、進んでいきたいと思います。

 

ちなみに全然痛くなかったです!ほんとに怖かっただけ。

 

さて、最後に、初めて人に注射を打ったやまとにも感想を聞いてみましょう。

 

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医者になった気分で楽しい。

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以上、次回はついにIUI(人工授精)本番です!

 

 

【マニラで不妊治療⑤】はじめてのIUI(人工授精)その1

こんにちは、さくらです。

今まで、マカティの不妊治療専門クリニック Katoにて血液検査、卵管造影検査をおこなってきましたが、いずれも問題ないということで、ついに人工授精に踏み出します。

 

今回は、生理2日目(Day 2といいます)に夫婦2人で来院して、以下の検査を行いました。

 

やまと

・HIV検査(血液検査)

 

さくら

・HIV検査(血液検査)

・TSH(血液検査)←30日間薬を服用した結果を確認するため

・ウルトラサウンド(超音波検査)

 

HIVの検査をするにあたり、問診票にいろいろと経験人数など細かい質問に答えます。この結果は、1-2日でメールでお知らせ。問題があった場合には、電話でフォローアップすると言われました。(その後、メールも電話も来なかったので、確認したら2人とも大丈夫でした笑)

 

私は、以前処方されて30日間服用した薬による変化を確認するために、もう1本血液をとりました。(毎回瀕死です…)

こちらの結果はすぐに出て、TSHの数値の改善が見られなかったので、薬を増量して服用を続けるように指示されました。Levothyroxine(レボチロキシン)50mcgを、朝食の30分前に服用。服用後、4時間は乳製品の摂取を避けるようにと説明されました。ちなみに、前回は言われていない注意事項です…。ちょっとこういう雑なところがさすがフィリピンというところで、治療をするにあたり不安になりますが、今後はこちらからも積極的に細かく質問していこうと思います。

 

ウルトラサウンドは、前回の卵管造影検査のときに初めてやりましたが、あれっきりだと思っていました。今後も毎回のようにやるそうで絶望しました。痛くはないんですが、気持ち悪くて本当に嫌です…。慣れる気がしません。

 

次回 Day-10 に卵子の成長を確認して、人工授精の日を決めるとのことでした。

 

本日のお会計です。

夫分
・ID2(HIV,HBsAg,HCV,RPR,CT IG A) P4,743

妻分

・ID2(HIV,HBsAg,HCV,RPR,CT IG A) P4,743
・Bscope(Ultrasound) P955
・TSH P868
・Follow-up visit P986
・Letrozole P420
・Levothyroxine P298.50

合計で、P13,013.50のお支払いでした。

 

 

【マニラで不妊治療④】卵管造影検査

こんにちは、さくらです。

 

今日は、ついに卵管造影検査について書きます。卵管に水を入れて、管が閉鎖されていないかを調べるもので、痛みがあると聞いているので、不安が大きかったです…。

 

クリニックに到着して、まずは血圧検査を行いました。機械を使って、自分でチェックして出てきた結果を受付に渡します。

 

その後、Examination Roomに呼び出されました。部屋に入ると、トイレに行って尿を出し切ってくるように言われて、一度部屋を出てトイレに。また戻ってきて、部屋の中で下着を脱いで、検査台の上に座ります。この台に座って股を開いてるだけで、ひどく緊張しました…。お腹のところあたりでカーテンが閉められているので、こちらからは先生も見えませんし、何をしているかも見えない状況です。

 

始めますという声掛けがあり、機械を膣の中に入れられました。痛いというよりも、怖いというのと、気持ち悪いという感覚で、死にそうでした。脚に力が入り、閉じてしまいそうになるのを、先生に何度も力を抜いてリラックスするように言われましたが、そんな余裕はなかったです。とにかくハンカチを握りしめて、深呼吸に集中して、早く終わるのを祈りました。モニターに映っている映像も全く見れなかったです。やっと終わった!!!と思ったのですが、これから始めると言われて耳を疑いました…。あとから分かったのですが、最初にしたのは、超音波検査で、その後に卵管造影検査が待っていました…。超音波検査だけで、もう終わった気になっていましたが、ここからが地獄の始まりでした。


私がずっとパニック状態なので、続けられますか?と確認してくれて、もう不妊治療もすべてギブアップしたい気持ちでしたが、後にも引けず、進めてもらいました。

カーテルを付けるよ、コットンをはさむよ、水を入れ始めるよ、とステップごとに声掛けをしてくれました。でも、この恐怖感の中で、英語を聞き取るのも精いっぱいで、カーテンの向こうで飛び交うタガログ語も不安を掻き立て、泣きながらの卵管造影検査でした…。通水は、事前にいろんなブログで見ていたように、重い生理痛という感じの鈍痛でした。痛みのレベルを看護師さんにも聞かれましたが、私は6/10くらいでした。痛いけど耐えられるというレベルです。それよりも、はじめての経験、そして外国でこの状況で1人で体験せざるを得ない不安感や恐怖心からの辛さがしんどかったです。

 

終わってからも、めまいがしたりするそうで、検査台で10分ほど脚を上げて開いたまま休むとのことで、そのまま休ませられたのですが、とにかくその状態でいる方が心理的苦痛が大きくて、一刻も早く検査室から出たくて、5分くらい経ったらトイレに行きたいと言って、出させてもらいました。生理痛のような気持ち悪さが残っていて、そのままトイレでしばらくガタガタ震え、冷や汗をかき、泣きながら休みました。。。すぐにでも家に帰って休みたくて、会計に早く帰りたいから会計してほしいと頼みました。そうすると、まだコンサルテーションが残っているので帰れないと…。血液検査みたいに後日結果が送られてくるのかなと思ったのですが、すぐに検査結果が分かって診察室で先生からお話があるそうです。

 

とりあえず、コンサルテーションに呼ばれるまで待っていたら、徐々に体調は回復してきました。肝心の検査結果ですが、左側が子宮内膜症であると言われました。ただし、手術などを必要とするレベルではなく、妊娠もできる状態なので、様子見。右側は問題なしとのことでした。次のステップとしては、IUI(人工授精)。IUIの妊娠成功率は10~14%だそうですが、それでも体外受精は身体に大きな負担がかかるので、まずはIUIを勧められました。

 

先生とお話した後に、Treatment Roomで看護師さんからの費用やスケジュールなどもう少し細かい点について、フォローアップがありました。IUIの1回目で検査などを含み、40K~50Kの金額がかかり、2回目は検査代がないので初回よりも少し下がる程度だそうです。

 

次回は生理の2日目にやまとと一緒に来院して、検査。日本への一時帰国があるため、次のサイクルでお願いすることになりました。次の流れを分かりやすく、スケジュールで書いてくれました。今服用している薬が帰国中に切れてしまうので、追加の処方箋をもらえるか聞いたところ、30日分で飲むのをやめていいと言われた。

 

今日は、予約時間10:30~13:30までかかり、本当に長く感じた3時間でした…。

もし、今後、経験される方がいらっしゃったら、やはり旦那さんに付き添ってもらうことをおすすめします。また、待合室がとても寒いので、羽織を持参した方がよいです。

 

本日のお会計です。

・SHSG(卵管造影検査) P2,033
・Bscope(Ultrasound) P955
・Follow-up visit P986

合計 P3,974のお支払いでした。

 

次回は、IUI(人工授精)に向けて、はじめて2人一緒に来院します。