不妊治療記 in マニラ | 2023

フィリピン・マニラでの不妊治療の記録を夫婦で綴ります。

【マニラで不妊治療⑬】はじめてのIVF(体外授精) その4 採卵日

こんにちは、さくらです。

 

今回は、D-13、いよいよ採卵です。

やまとの精子採取もあるので、一緒に通院しました。

 

前回悩んだ麻酔方法ですが、結局、局部麻酔を選択しました。

 

今回は、血圧を測り、一度問診して、いつもと違うリカバリールームという別な部屋に初めて入りました。思ったより広い部屋で、リカバリールームにも受付があり、靴を脱いでスリッパになります。保健室のような(?)一人ひとりカーテンで仕切られたベッドがたしか6つくらいあったと思います。

 

そこで、手術着に着替えるように言われました。パンツは脱いで、ブラはワイヤーがなければ着けていてよいそうです。こんな日に限ってブラトップでした…笑 お腹の部分をまくり上げたら、ブラトップ着ててもいいよと言われました。

 

手術着の着方が分からなくて、トイレに行くときに、私を見かけた看護師さんがすぐに来て、この紐とこの紐を結ぶんだよと教えてくれました。

 

ベッドでだいぶ待った気がします。かなり寒くて、途中看護師さんが毛布を貸してくれました。とっくに昼もすぎてお腹が空いてきました。そういえば、ドクターとの問診の時に、「Did you eat?」と聞かれたので、朝ご飯のことだと思ってYesと答えたのですが、ランチのことだったのかもしれません。

 

緊張状態で待っているのですごく疲れました。待ちくたびれた頃、呼び出されました。緊張するのでハンカチをもって入りたかったのですが、外部のものは持ち込みできないとのことで、置いていくことに。

 

手術室の入口より少し手前のところで、看護師さんが待っていてくれて、名前などの確認をしました。そして、手術台に上がるまで一歩ずつ(ここに足をのせて、こっちを向いて、座って…)すべて優しくガイドしてくれました。今までの人生、大きな怪我や病気もなく、本当に生まれて初めて手術室という場所に入りました。ドラマでしか見たことのない光景が広がっていて、とても緊張しました。日本語の「よろしくお願いします」ほど適切な言葉が全く浮かびませんでした。よろしくお願いします、という気持ちを込めて、Good afternoonと言うしかありませんでした。ドクターと何人かのスタッフさんがいて、フィリピン特有なのか分かりませんが、朗らかな雰囲気でした。

 

後はドクターを信じてお任せするしかないのですが、いつも通り緊張で力が入りまくりで、リラックスしてね、と何度も言われました。手術台で横になって、私の頭側にも看護師さんが1人付いていてくれました。顔の右側にあるモニターで、看護師さんが何やら説明してくれていましたが、正直まったく余裕はなくて、深呼吸だけに集中しました。ストレッチボールのようなものを渡してくれて、それを握っていました。


局部麻酔を刺すときも全然痛くありませんでしたし、採卵するときも麻酔が効いているので痛みはなかったです。

 

終わってから、またベッドに戻り、しばらく安静にしていました。恐怖心から解放されて安堵したせいか、またシクシク泣きながら、気持ちを落ち着かせました。

 

2つ採卵しましたが、あったのは1つだけだったと説明されました。この後、上手く授精できるか、細胞分裂が進むか分からないので、1つ分しかチャンスがないのが残念ですが、上手くいくことを祈ります。

 

休んだ後は、着替えて、薬をもらい、お会計をして終了でした。

本日のお会計です。

合計 P22,352でした。

 

次回は、2日後に、受精卵の細胞分裂の結果次第で、移植に進みます。